今回は”1980年~1989年のジャンプ連載作品を振り返る”の第7回目です。
この頃は、ラブコメ要素が入った漫画が多かったわねえ。
それに、今みたいにそれほど規制も強くないから、エロ要素が強いよね。
「ウルフにKISS」なんて、ほぼほぼ裸漫画よ・・・。
やっぱり今も昔も、男性読者を獲得できるのは”エロ”なんだね・・・。
1980年~1989年週刊少年ジャンプの連載作品 その⑦
ウルフにKISS
作者 | 小谷憲一/寺島優 |
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連載期間 | 1985年39号~1985年51号 |
巻数 | 全2巻 |
大財閥の総裁・一条源蔵は、突然、養子にした実果に全財産を相続すると発表した!
納得のいかない親族達は、探偵を使って実果の出自を調べるのだが、実果は本当に源蔵の血をひいた孫だったことがわかる。
しかし、実果には別の秘密があり、彼女は狼に育てられた狼少女だったのだ!!
「狼だからすぐ裸になる」って、なかなか理にかなった設定よね。
”小学生”だから、今だと絶対に描けないだろうけどね!
ショーリ!!
作者 | ちば拓 |
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連載期間 | 1985年40号~1985年52号 |
巻数 | 全2巻 |
太陽学園の野球部に入部した江夏勝利と早見優一は、期待の新人だった。
だが、お互いにエースの座を狙ってケンカばかりしていた。
そこに元阪神タイガースの選手だったという男が野球部の監督に就任してくる。
監督は早見をキャッチャーにコンバート、すると勝利の投球は以前よりも良くなっていき・・・。
ちょうど阪神が優勝した年だったから、それにあやかっての漫画と・・・。
そういえば、登場人物も”阪神の選手”をもじってるね。
ROAD RUNNER ロードランナー
作者 | 次原隆二 |
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連載期間 | 1985年41号~1986年12号 |
巻数 | 全3巻 |
”どこよりも早く届ける”バイク便のバイトをしている速水烈は、「ロードランナー」と呼ばれていた。
どんなものでも時間内に運ぶのをモットーとしている烈だが、信号無視や、スピード違反を繰り返し、毎回のように警察に追われながら配送しているのだった・・。
途中から、結局サーキット場でのレース漫画になるっていうね!
道徳的な問題が多い漫画だったから色々あったんじゃない・・?
ラブ&ファイヤー
作者 | 平松伸二 |
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連載期間 | 1985年51号~1986年13号 |
巻数 | 全2巻 |
幼い頃、交通事故に遭いながらも、奇跡的に助かった炎。
十数年後、炎と幼馴染だった愛は、アメリカにボクシングの試合を見に来ていた。
神と呼ばれる無敗のチャンピオン・ジーザスの強さに驚嘆した愛だったが、試合後、間違ってスラム街に迷い込んでしまう。
絡んできたチンピラたちから愛を助けたのは、なんと成長した炎であった。
前半と後半で主人公が違うのよね~、珍しい構成だわ。
そして、最後にその2人が戦うっていう斬新な漫画だったね。
超機動員ヴァンダー
作者 | 桂正和 |
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連載期間 | 1985年52号~1986年21号 |
巻数 | 全2巻 |
198X年、地球に潜んでいた地球外惑星人が攻撃を仕掛けてきた。
地球人は対抗すべく超科学戦闘服・Pウエアーを開発。
男女の愛を力とする新型・ヴァンダーが完成した!
女嫌いの少年、藤枝弥紫は、ひょんなことからお転婆娘、森村みなほと2人で1人の超機動員ヴァンダーとして戦うことに!!
”男女の愛”がパワーになるって、なかなか面白い設定だったのになあ。
途中から人気を獲るためか、エロがどんどん強くなってきちゃって・・・。
聖闘士星矢
作者 | 車田正美 |
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連載期間 | 1986年1・2号~1990年49号 |
巻数 | 全28巻 |
孤児院で育った少年・星矢は、巨大な財団を率いる城戸家に引き取られ、ギリシアに送られる。
ギリシアで壮絶な特訓を受け、成長した星矢は、青銅聖衣を得て、”聖闘士”となった。
日本に帰った星矢を待っていたのは、なんと聖闘士同士で闘う史上最大のバトルロワイヤル銀河戦争だったのだ!
”腐女子”って言葉は、この漫画から生まれたといっても過言ではないわね!
なんか異常なくらい女性人気高かったよね・・・。
うわさのBOY
作者 | みやすのんき |
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連載期間 | 1986年3・4号~1986年22号 |
巻数 | 全2巻 |
美少年転校生の天野俊。
ひょんなことからボクシング部と対決することになったのだが…。
俊の闘う姿に女の子はもうメロメロ!俊をめぐってかおりとみかりのお色気対決に男の子はドキドキ!
みやすのんき先生って、前に「やるっきゃ騎士」っていうエロラブコメ描いててね、それでね・・・。
まあ、少年誌だから!こちらが期待しすぎてただけだから!
赤龍王
作者 | 本宮ひろ志 |
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連載期間 | 1986年13号~1987年12号 |
巻数 | 全9巻 |
紀元前221年、中国統一の覇業を成し遂げた秦王・エイ政は、皇帝を名乗り、中央集権体制の下、独裁者となった。
長い戦乱が終わりほっとする民衆だったが、法家主義による圧制、重税に不満を募らせていたのであった・・・。
本宮ひろ志先生の少年ジャンプ、”最後の作品”となったわね・・・。
途中で打ち切られて、「スーパージャンプ」に飛ばされたんだよねこれ・・・。
アニマル拳士
作者 | やぎはし正一 |
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連載期間 | 1986年14号~1986年23号 |
巻数 | 全1巻 |
拳法の名門である爆風学園の園長・爺棒は野生拳の伝承者としてふさわしい子供を探していた。
ある街で見かけた豹堂いづるに天性のものを感じた爺棒であったが、いづるは、その昔、爺棒とケンカ別れをした弟子の子供だったのだ・・・。
うーん、どこか「ドラゴンボール」っぽさを感じるわね。
”デビュー作”だったんだけど、これを最後に消えてしまったね・・・。
ターヘルアナ富子
作者 | 徳弘正也 |
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連載期間 | 1986年22号~1986年36号 |
巻数 | 全2巻 |
町医者の娘で、仕事を手伝ううちに高校生ながら父以上の手術の腕を身につけた亀田富子。
お寺の息子にも関わらず、空手の達人で喧嘩っ早い天童空也。
そんな2人は、生まれた頃からお隣同士の幼馴染みの同級生。
立場はまったく違うが、それぞれにちょっとアブない2人が巻き起こす騒動を描くギャグ漫画。
病院を舞台に”ギャグ”を描くってなかなか攻めた漫画!
タイトルは「ターヘル・アナトミア」をもじってたことを今頃わかったよ・・・。
はなったれBoogie
作者 | 一色まこと |
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連載期間 | 1986年23号~1986年31号 |
巻数 | 全1巻 |
まるで男の子のようにワンパクな幼稚園児・石井ともこ。
そんなともこと、ペットの犬・ギンシローが家、幼稚園、町のあらゆる場所で騒ぎを引き起こす痛快ギャグ漫画。
ジャンプの中では”異色”を放っていたわねえ、ほのぼのしてて良かったんだけど。
スポーツ漫画やバトル漫画がばかりだから、”場違い”な感じは強かったかなあ。
メタルK
作者 | 巻来功士 |
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連載期間 | 1986年24号~1986年33号 |
巻数 | 全1巻 |
「あなたはわたしの蜘蛛の巣にとらわれた毒虫… のこるは死だけ…」
両親を殺され、自身も生きたまま火をつけて焼かれた冥神慶子。
数年後、サイボーグとして生まれ変わった少女の復讐劇が始まった・・・。
皮膚がどろどろに溶けたり、き、気持ち悪い・・・。
少年誌では”グロテスクが強すぎる設定”というか・・・。
サスケ忍伝
作者 | 黒岩よしひろ |
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連載期間 | 1986年32号~1986年41号 |
巻数 | 全1巻 |
甲賀の忍者・流サスケは、円妖斎のもとで修業に励んでいた。
そのころ、伊賀の里では妖刀”十六夜”を巡り、獣王院影丸が内乱を起こす。
妖刀十六夜を持って逃げ延びた紅百合は、円妖斎の元を訪れるのだが、次々と影丸の刺客がサスケと美琴の前に現れるのであった。
もうね、”最終話”だけでもいいから是非、読んで欲しいわ。
伏線も何もなく、突然、敵キャラと仲間キャラが総登場する伝説の最終回!
空のキャンバス
作者 | 今泉伸二 |
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連載期間 | 1986年33号~1987年41号 |
巻数 | 全7巻 |
体操女子のジュニアチャンピオン・赤城榛名の所属する体操クラブに一人の少年・北野太一がやってくる。
『男と男の約束』を果たすために街に帰ってきたという太一だったが、それを聞いて動揺した榛名は・・・。
永遠のライバルを追い続ける少年とその狭間で揺れる少女の愛と感動の青春ラブストーリー。
”泣き要素”を散りばめすぎよ!どこ開いても”悲劇”じゃない!
あざというと言うべきか、よくこんな辛いストーリーを考えたものだよ・・・。
ハッスル拳法 つよし
作者 | ひらまつつとむ |
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連載期間 | 1986年37号~1986年46号 |
巻数 | 全2巻 |
名門の夢ヶ丘学園に受かった桑田つよし。
拳法を学ぶため、道場を経営している知り合いの家に下宿することになった。
ブルース・リーに憧れるつよしであったが、実際には人よりも体力がない弱い男で・・・。
”拳法”と”ラブコメ”を合わせた、とても珍しいタイプの漫画ね。
この時期は、何かしらの”ラブコメ要素のある漫画”が多かったなあ。