今回は”1980年~1989年のジャンプ連載作品を振り返る”の最終回です。
冨樫義博、井上雄彦と、後の大御所がついにデビューよ!
井上先生はデビュー作に原作つけられて、大変そうだったね・・・。
原作を消化していくのに手一杯感は確かに感じたわね。
一方で、冨樫先生はデビュー作から、冨樫先生な気がする。
1980年~1989年週刊少年ジャンプの連載作品 その⑩
ボクはしたたか君
作者 | 新沢基栄 |
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連載期間 | 1988年50号~1990年18号 |
巻数 | 全5巻 |
如何彷(いかさま)町にある大沢城(おおさわぎ)小学校に転入してきた”ある超問題児”がいた。
彼の名前は、”流石したたか”。
彼は筋金入りのトラブルメーカーで、彼の手にかかればどんな授業やイベントでも大騒ぎの原因となってしまうのだった。
新沢先生が連載の途中で腰悪くしちゃってねえ・・・。
結局、”休載”のまま終了しちゃったね。
恐竜大紀行
作者 | 岸大武郎 |
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連載期間 | 1988年51号~1989年12号 |
巻数 | 全1巻 |
命ある限り喰え! 恐竜達だけのドラマチックなショートストーリー。
滅び行く運命は恐竜達も例外ではなく、彼らもその運命に従って生きているのであった。
物語は、恐竜絶滅までの記録を辿る。
人が一切出てこないリアリティのある恐竜漫画だったわね!
クオリティ高いし、”画集っぽい感じ”で見ても面白いと思うよ。
CYBERブルー
作者 | 原哲夫・BOB&三井隆一 |
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連載期間 | 1988年52号~1989年32号 |
巻数 | 全4巻 |
銃の早撃ちが得意な少年・ブルー。
ある日、彼は悪徳保安官に騙されて命を落としてしまう。
しかし、作業用ロボット・ファッツにより電子頭脳を移植され、最強の新人類・サイバービーイングとして復活するのであった...。
原先生の「北斗の拳」の次作ってことで、すごい期待されてた記憶が。
”ガンアクション”で、どうも派手さがなかったかなあ・・・。
ス-パ-マシン RUN
作者 | 渡辺諒 |
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連載期間 | 1989年13号~1989年23号 |
巻数 | 全2巻 |
世界で最も過酷なレースと言われている「ワールド・グランド・マスター」に出場中、無念の死を遂げたドライバー・秋月大二郎。
大二郎には秋月勇騎、秋月ランという二人の息子と娘がいた。
二人の兄弟が、亡き父の意志を継ぎ「ワールド・グランド・マスター」出場を目指す
「架空の車が変形して~」っていう、完全に時代遅れな設定だったわね。
一昔前なら・・・っていう漫画だったかなあ。
the EDGE
作者 | 長沢克泰 |
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連載期間 | 1989年14号~1989年29号 |
巻数 | 全2巻 |
冴えない大学生・御子神鋭士。
しかし彼の裏の顔は”THE EDGE”と呼ばれる凄腕のコマンダーにして国際エージエントでもある。
今日も日本に潜入してきたテロリストを始末しながら、冴えない大学生を演じ成りを潜めるのであった。
ちょっと内容的にも青年誌向けだったのかな~。
途中で路線変更があったけど、”シティハンター”のようにはなれなかったね。
CYBORGじいちゃんG
作者 | 小畑健 |
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連載期間 | 1989年22号~1989年52号 |
巻数 | 全4巻 |
農夫にして天才科学者、改造家の祖父・時次郎は、自分を農作業サイボーグに改造。
サイボーグじいちゃんGとなる。
いろんなものを改造してパニックを起こしながら上京。
そこでライバル・社礼頭毒郎博士に出会い、改造対決が再発したのだった!
「ヒカルの碁」や「デスノート」の小畑健先生のデビュー作よ。
デビュー作とは思えないほどのすごい画力・・・。
隼人18番勝負
作者 | 次原隆二 |
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連載期間 | 1989年23号~1989年39号 |
巻数 | 全2巻 |
剣豪・佐々木小次郎の子孫・佐々木隼人。
宿命のライバルにして宮本武蔵の子孫である天才少年ゴルファー・宮本剣吾に名刀からゴルフクラブに持ち替え勝負に挑む!!
次原先生の”脱マシン”漫画だったんだけど・・・。
絵が上手なだけに、ストーリーの悪さが余計際立ってしまってたね。
SCRAP三太夫
作者 | ゆでたまご |
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連載期間 | 1989年24号~1989年40号 |
巻数 | 全2巻 |
明治より現代までの柔道の歴史の中で史上最強と言われた柔術家・サンタロー。
彼は、その余りの強さと幾多の技を持ちながら、後を受け継ぐ弟子がいなかった。
そこで彼は自らの全ての技と柔道着を、自らが常に背負っているバケツに封印し、永い眠りについた。
サンタローが没して180年経った西暦20XX年、バケツはロボットの頭部として未来の世界に甦ったのだった。
機械のデザインが酷くて酷くて・・・。
なんで毎回、”超人オリンピック”みたいな展開になるんだろう・・。
てんで性悪キューピッド
作者 | 冨樫義博 |
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連載期間 | 1989年32号~1990年13号 |
巻数 | 全4巻 |
獄道一家の跡取り息子・鯉昇竜次。
竜次は女の子に全く興味がない純情少年だった。
劣悪な実家に耐えかねて家出をしたある日、水浴びをしている女の子・まりあを見かける。
なんとその女の子には、角・羽根・尻尾が生えていて…。
あの大御所・冨樫先生の連載デビュー作ね。
冨樫先生自身は、”なかったこと”にしてるみたいだけど・・・。
カメレオンジェイル
作者 | 成合雄彦・渡辺和彦 |
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連載期間 | 1989年33号~1989年44号 |
巻数 | 全2巻 |
危険請負人(リスクハンター)、それは警察では処置できない誘拐・テロ・殺人の防止などをありとあらゆる危険に対処する犯罪組織プロフェッショナルたち。
そんな中で一匹狼の「史上最強」といわれる奴がいた!!
カメレオンのごとくいくつもの顔を持つ男、彼はカメレオン・ジェイルと呼ばれた・・・。
ペンネームは違うけど、作者は「スラムダンク」の井上先生よ。
”原作”にやられちゃって、自分を上手く出せてなかったね。
剣客 渋井柿之介
作者 | 高橋ゆたか |
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連載期間 | 1989年37号~1989年47号 |
巻数 | 全1巻 |
鳥羽音道場に居候する・渋井柿之介。
彼は柿にそっくりなニヒルな剣士であった。
スケベで女好きな柿之介だが、得意の渋柿殺法で次々と江戸の悪党を懲らしめていく!
連載が中断した「BASTARD!!」の代原扱いでの連載だったかなあ~。
相変わらず、高橋先生の描く女の子は可愛いなあ・・・。
ザ・グリーンアイズ
作者 | 巻来功士 |
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連載期間 | 1989年40号~1990年10号 |
巻数 | 全3巻 |
両親が乗っていた飛行機が墜落し、アマゾンの奥地で生まれた日本人・蘭妙広樹。
彼は緑色の瞳を持つ青年だった。
大自然の息吹を力に変えられる広樹は、遺伝子操作で怪物軍団を創り世界制覇の野望に燃える組織S・C・Aを叩き潰す為に戦う。
改めて読むと「第一部・完」って書いてある・・!
前作の「ゴッドサイダー」は、他誌で続編を描いてたけど・・・。
とびっきり!
作者 | 樹崎聖 |
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連載期間 | 1989年41号~1990年23号 |
巻数 | 全4巻 |
ホラ吹きグセのある高校生・空。
ある日、空は転校生・真那にひとめぼれ。
ホラのためにボクシング部に入部することになった空だが、真剣にうちこみ、徐々に実力を発揮していく・・・!!
”主人公がハッタリから、努力を重ねて強くなる”っていうことを最後まで貫けてたし、良かったと思うわ。
最終回も綺麗にまとまってたし、いい漫画だったね。
DRAGON QUEST -ダイの大冒険-
作者 | 稲田浩司・三条陸・堀井雄二 |
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連載期間 | 1989年45号~1996年52号 |
巻数 | 全37巻 |
モンスターが平和に暮らすデルムリン島。
その島で唯一の人間・ダイは、魔法が苦手だが勇者に憧れている少年。
ある日、島を訪れた“勇者育成の家庭教師”アバンに才能を認められ、ダイは勇者になる特訓を開始!
だが、そこへ復活した魔王が出現し!?
稲田先生たちの”「ドラクエ」を背負う重圧”って、とんでもなく過ごそうね・・・。
打ち切られるわけにもいかないし、僕なら胃を壊しそうだよ・・・。
電影少女
作者 | 桂正和 |
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連載期間 | 1989年51号~1992年31号 |
巻数 | 全15巻 |
恋愛に臆病な高校生・弄内洋太。
片想いの相手が自分の親友を好きなことを知り落ち込む洋太は、その帰り道に奇妙なレンタルビデオ店“GOKURAKU”に入った。
彼がそこで借りたビデオを再生すると突然、実物の女の子がテレビから飛び出してきた!!
恋愛に桂先生お得意の”SF要素”も上手く取り入れて、面白い漫画だったわね。
何度も言うけど、また恋愛漫画描いてください桂様・・・。
AT Lady!
作者 | のむら剛 |
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連載期間 | 1989年52号~1990年11号 |
巻数 | 全2巻 |
警視庁の春田警部が開発した7人のロボット婦警、ATレディ!
ところが、一番最後に作られた7号はお人好しでドジな大ボケロボットだった!!
7万馬力の怪力で難事件・珍事件を次々と解決!
うーん、連載してまでやるような漫画だったのかなあ・・・。
読み切り版のときに、描きたいこと描き尽くしちゃった感あったもんね・・・。