大ヒットとなった『ニセコイ』の古味直志先生の連載デビュー作。
未知の奇病「トロイ」が蔓延する世界でトロイの治療を施すことができる少女・エルーと、「トロイ」の発作を止めることができる少年・キリの冒険を描いたファンタジー漫画。
エルーとキリはずっと”手を繋いでいないといけない”といった斬新な設定が組み込まれていた。
『ダブルアーツ』とは
週刊少年ジャンプ2008年17号から41号まで連載されていた作者・古味直志によるファンタジー漫画。
単行本は全3巻。
連載期間は短く、惜しくも短期連載となってしまったが、”打ち切り”漫画の中でも評価が高い作品。
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こんなストーリー
謎の奇病”トロイ”とシスター”エルー”
”トロイ”―――
それは、感染者への接触によって感染していき、発症すると発作を起こし、徐々に身体が透け、1分程度で消滅するという謎の病気。
この世界では、これまで10億人以上が、そんなトロイの犠牲になっていた。
そして、そのトロイの毒を唯一吸い取ることができるのが、”シスター”と呼ばれるエルーたちなのであった。
しかし、エルーたちシスターはトロイの毒を吸い取る代わりに、「20歳まで生きられない」と言われていた。
それが”シスター”の宿命だったのだ。
トロイを止める少年・キリ
シスターたちは、トロイの毒を吸い取り、自分の体に吸い込むことで治療をしている。
つまり、シスターは全員”トロイ”に感染しているのだ。
いつ、自分にトロイの発作が起きるのかわからない・・・そんな中、ついにエルーにも恐れていた発作が起きてしまう。
そのとき、手を差し伸べ助けてくれたのが、少年・キリ。
どうやら彼には、”トロイ”の発作を止める不思議な力があるようだ。
もしかしたら、キリは、エルーたちシスターが探し求めていた希望、「トロイに感染しない人」なのかもしれない。
手をずっと繋いでいなければいけない
しかし、エルーの発作を止めていられるのは、キリと手を繋いでいるときだけだった・・・。
手を離せば、またエルーに発作が・・・。
つまり、これから先は何が起きようと2人は手を離すことができないのだ。
そもそも、”トロイ”とは、一体何なのか?なぜキリはエルーの発作を止められたのか?・・
こうして、エルーとキリの絶対に手を離せない旅路が始まった。
最後に・・・
以上、『ダブルアーツ』のジャンプ漫画神拳であった。
”手を繋いでいないといけない”という難しく斬新な設定の中、それを活かした戦い方や、繋いでいるからこそ起こる困難を巧みに取り入れ、その設定を最大限に活用していて面白かった。
古味先生はかなり構想を練っていたようだったが、残念ながら短期で打ち切られてしまつたことによって、多くの謎が残されてしまったのが残念なところか。