都内の櫻ヶ守公園内で起きた、4人の少年のバラバラ殺人事件。
人の手では到底なしえない犯罪に、調査のため、式神つかいの少年・嘉神恭介が派遣される。
現場で出会った”迷探偵”(!?)の美好マコと共に犯人を捜し始める恭介。
だが、彼らに犯人の危険な式神が襲いかかり…!?
『カガミガミ』とは
週刊少年ジャンプ2015年11号から2015年51号まで連載していたファンタジー漫画。
作者は岩代俊明、単行本は全5巻となっている。
2014年28号に読み切り『式神トワイライトデイズ』を掲載後、本格連載となった。
岩代先生にとって『みえるひと』『PSYREN -サイレン-』に続き、3作目の連載である。
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こんなストーリー
殺人リッパー事件
ある日、都内にある”櫻ヶ守公園”で不可思議な殺人事件が起こった。
犠牲者は地元の若者グループ4人。
4人とも全員、鋭利な刃物で同時にバラバラにされていたのだ。
すぐさま警察が捜査に動いたものの、犯人に繋がるものはなく、世間では”殺人リッパー事件”として、騒ぎになっていた。
探偵・美好真子
その”殺人リッパー事件”に目をつけた一人の女探偵がいた。
彼女の名前は”美好 真子(みよし まこ)”。
真子は、幼少期に”物に触れるとその持ち主へと繋がる光の糸を見ることができる”という不思議な力を持っていた。
それがきっかけとなり、探偵事務所を開いたものの、今では”その力”は消えてしまい、誰からも依頼が来ない困窮状態・・・。
そんな現状を打破するためにも、「この殺人リッパー事件を解決して、名を上げるしかない」と、個人的に捜査に乗り出したのだった。
式神つかい・嘉神恭介
警察の目を盗み、捜査のため”事件現場”に忍び込んだ真子。
すると、そこには、”一人の少年”がいた。
その少年は、不思議な生物を操り、どうやら真子と同様に事件を捜査しているようであった。
少年は、”嘉神 恭介(かがみ きょうすけ)”と名乗ると、自分は”妖怪や神を宿した物体を自由自在に操れる”式神つかい”だという。
さらに、恭介はこの事件の犯人は「式神つかいの仕業」と真子に告げた。
”式神つかい”の力を間近で目撃した真子は、早速、恭介と共に捜査を開始するのだが、そんな2人の前に、ついに”リッパー”が現れたのだった・・・。
強力なリッパーの前に、恭介は太刀打ちできるのか!?
そして、”リッパー”を操る犯人は一体・・・!?
こうして、勇敢なる”式神つかい”の少年と、心優しき”迷”探偵の物語が開幕した!
最後に・・・
以上、『カガミガミ』のジャンプ漫画神拳であった。
打ち切り理由は様々あれど、個人的には「読者視点に立ったキャラクターがいなかった」ことが大きかった気がする。
おそらく、それが”真子”の役割でなければならなかったのだが、”「式神」だのなんだの”という、一般人が目にすれば驚き、疑問に思うであろう物事を、1話目からすんなりと受け止め、そのことに関して、何も疑うことをしなかったのだ。
これは、真子自身も過去に”不思議な力”を持っていたため・・・という解釈ができるかもしれないが、それでも読者と真子の感覚がズレすぎてしまっていた。
その結果、この世界においての「式神」周りの細かい疑問ばかり増え、わかりにくい世界観を作り上げてしまっていたように思えた。