江戸時代。
それは体面を汚される事を最も嫌う武家社会であった。
そんな窮屈な世界に生きる一組の新婚夫婦・宇田川伍助と志乃。
伍助は素直な志乃に心動かされ、自らの「剣術道場」を作ることを決める。
そして、その「剣術道場」がきっかけとなり、様々な人々の思いが交わっていくのであった。
『サムライうさぎ』とは
週刊少年ジャンプ2007年14号から2008年33号まで連載されていた時代物コメディ漫画。
主人公・宇田川伍助の語りで物語が進んでいく作りになっている。
作者は福島鉄平、この作品が作者の連載デビュー作となった。
単行本は全8巻。
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ここがオススメ!
宇田川伍助
江戸時代。
身分制度の頂点であるはずの武士の家柄に生まれた宇田川伍助。
しかし、いくら身分が上だとはいえ、縦社会の圧迫や体面にとらわれ厳しい生活を送っていた。
そんな中、半ば無理矢理に、先輩の妹・志乃と結婚することとなる。
伍助は、自らの劣等感、生活が苦しいことなどを理由に、志乃に対して申し訳ない気持ちでいっぱいであった。
そんなある日、志乃を楽にさせてやるために、侍としての出世を目指して、剣術道場で腕を磨こうと決意をする。
伍助は妻思いのとても優しい男である。
信じた武士道とは・・・
鏡明新智流の道場に入門した伍助は、毎日の激しい練習を重ね、剣の腕を上げていった。
ある時、道場での実力と努力を認められ、城での試合に参加することになる。
そこでの試合は、老中や御目付役も観戦しているため、伍助にとって出世の絶好のチャンスであった。
しかし、そこで行われていたことは、伍助の信じていた”武士道”には反するもの。
すべては鏡明新智流の道場が、金と名誉を得るために仕組んでいた八百長試合だったのだ。
伍助はここで「家柄で勝敗は決まっている」「家柄も才能のひとつ」ということを思い知らされた。
これが伍助が幼い頃より腕を磨き、信じていた”剣術”、そして”武士道”の答えなのか?
宇田川志乃
すべてが俗物だと知り、落ち込んでいた伍助の前に、妻の志乃が現れた。
志乃は普段から幼く、明朗闊達で自由奔放かつ少々無軌道な性格である。
しかし、言い方を変えれば、”身分にとらわれない自由な考え方や行動”ができる人物だった。
そんな志乃をヒントに、伍助は自ら”剣術道場”を開く決意をした。
すべては身分やしがらみは関係ない、剣術を愛する者たちが自由に剣を振れる場所を作るために・・・。
こうして、志乃が好きな動物である”うさぎ”をきっかけに、「うさぎ道場」と名付けられた道場には、次々と個性豊かなメンバーが集まってくるのであった。
伍助は、これから”窮屈な侍の世界””壊滅した武士道”を変えることができるのであろうか?
最後に・・・
以上、『サムライうさぎ』のストーリー紹介であった。
「武士道とは」「剣術とは」と扱っているテーマは、一見難しそうにも思えるが、全体を通して、”時代物のほんわかコメディ漫画”なので、面白く読めることだろう。
是非とも、もっと多くの人に読んで欲しい漫画のひとつである。