この世には霊が存在する。
彼らは生者には見えず、触れられない・・・。
あるとき、女子高生・桶川姫乃は自分に取り憑いていた悪霊に襲われてしまう。
そのとき、霊と交渉し、時に排除する「案内屋」をする男・明神が助けに現れたのであった。
案内屋・明神と普通の女子高生・姫野が、様々な問題に巻き込まれていく幽霊退治バトル漫画。
『みえるひと』とは
週刊少年ジャンプ2005年33号から2006年42号まで連載していた幽霊退治バトル漫画。
作者は岩代俊明、単行本は全7巻となっている。
この作品が、岩代先生の連載デビュー作。
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こんなストーリー
女子高生・桶川姫乃
高校へ入学するために、心を躍らせ上京してきた桶川姫乃。
そんな姫乃には、ずっと”ある記憶”があった。
それは、幼少期に”山でイルカと出会った”記憶。
しかし、当時の細かな記憶までは残っていなかった。
だが、それから10年経った今・・・その”イルカ”が、なぜか突如として、姫乃の前に現れたのであった。
案内屋・明神冬悟
姫乃が見た”イルカ”・・・それは”陰魄”という”悪霊”であった。
その悪霊から命を狙われる姫乃だったが、一人の男が助けに入った。
男の名は、明神冬悟。
そして、明神は、”霊と交渉し、時には排除する”という”案内屋”だったのだ。
明神のおかげで、助かった姫乃。
だが、この出会いがきっかけとなり、姫乃は様々な出来事に巻き込まれていくことになるのであった・・・。
霊と生者のためのアパート・うたかた荘
上京した姫乃が一人暮らしをするアパート、それが”うたかた荘”だ。
見た目はボロボロだが、家賃が安いこともあり、一人暮らしには十分なアパートであった。
だが、そこには、先ほど助けてもらった”明神”の姿があった。
驚く姫乃であったが、なんと明神は、この”うたかた荘”の管理人だったのだ。
そして、このアパートには、姫乃以外にも”安全な幽霊”が住みついているようだが・・・。
こうして、姫乃は、”案内屋”明神や”うたかた荘”の住人、そして悪霊が巻き起こす、様々な問題に巻き込まれていく日々が始まったのであった・・・。
果たして、姫乃は無事に、安全な生活を送れることができるのだろうか・・・。
最後に・・・
以上、『みえるひと』のジャンプ漫画神拳であった。
霊とのバトルに能力やファンタジー要素を取り入れた点は、とても面白い。
・・・が、それが斬新かと言われるとそうでもなく、他の漫画に比べ、特に「ここが特に良いよね」といった突き抜けるものもなく、すべてが地味すぎたのか、連載中の人気はずっと低空飛行のままであった。
しかし、当時のジャンプの様々な事情もあって、デビュー作にも関わらず1年という連載期間を得られたのは、岩代先生にとって、良い経験になったに違いない。
難しい設定も難解な世界観も出てこず、構える必要がないので、気になった方は是非とも読んでみて頂きたい。