九十九里にある東雲中の菊川仁義。
ケンカでは負け知らずの中学生だ。
そこに、アメリカへ旅立つために関東へ来ていた、武島将が現れる。
早速ケンカを売る仁義だが、武島の圧倒的な強さの前に初めての敗北をするのだった。
連載していた1984年当時ですら、ほぼ絶滅ジャンルであった”番長”を題材にした番長ケンカ漫画。
『男坂』とは
週刊少年ジャンプ1984年32号から1985年12号まで連載されていた番長漫画。
週刊少年ジャンプでの連載は半年ほどで終了してしまったが、連載終了後30年経ち、「週プレNEWS」「ジャンプ+」で連載が再開された。
作者は車田正美、少年ジャンプの連載としての単行本は全3巻となっている。
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こんなストーリー
ケンカで負けなし!菊川仁義
九十九里にある東雲中に入学した菊川仁義。
仁義はケンカが強く、13年間の人生で負けたことがなかった。
そんな仁義はさっそく、番長の安岡にケンカを売り、これに勝利する。
仁義は番長という座に興味があるわけではなく、「天と地の間に男として生まれた以上、誰にも負けない強い男になりたい」という強い信念を持っていた。
”鬼山”の喧嘩鬼
九十九里にある鬼山には、伝説があった。
それは、鬼山には”鬼”が住んでいて、山中を通る人を捕まえてはケンカをしかけ、
鬼に勝てばそのまま通してもらえるが、負けたときは、生首をひきちぎられ、
食べられてしまうという「喧嘩鬼の伝説」である。
仁義は、その鬼山で偶然にも”喧嘩鬼”の姿を目撃してしまうのだった。
作り話だと思われていた”喧嘩鬼”は本当に存在していたのか?
武島軍団のドン・武島将
アメリカに留学する前に九十九里に立ち寄っていた男がいた、その男の名は、武島将。
西日本最大の勢力を誇る武島軍団のドンであり、日本のドンにあるために、勝者の教育を受けてきた男である。
その強さから、もはや、”日本には敵なし”とまで言われていた。
そんな、将に目をつけた仁義は、ケンカを挑むが、将の前に簡単に敗北してしまう。
”喧嘩鬼”に弟子入り
仁義はこれが人生で初めての敗北であった。
「もっともっと強くなりたい」
その思いから、”喧嘩鬼”への弟子入りを志願した。
しかし、”喧嘩鬼”から教わる”ケンカの心得”は、死と隣り合わせの危険なものであった。
果たして、仁義は、”喧嘩鬼”のもとで強くなり、武島将にリベンジすることはできるのだろうか・・・?
そもそも、生きて”喧嘩鬼”のケンカの心得を習得することができるのだろうか?
最後に・・・
以上、『男坂』のジャンプ漫画神拳であった。
1984年時点で、もはや古臭いジャンルだった”番長”に挑んだ車田正美先生の力作であったが、当時は長続きしなかった。
”伝説の最終回”を是非とも見て、車田先生の無念さを感じ取ってもらいたいものである。
当時の古き良き絵柄、そして”男臭さ”を感じたい人にはもちろん、途中、真面目に描いてるのか、ギャグで描いてるのかわからない展開など、実にオススメな部分が多い漫画である。