警察内のはみ出し者が送られるという流島分署・・・。
辺境のこの地にやって来たのは、左目に眼帯、背中にトンファブレイドを携えた傭兵あがりの巨乳新米婦警・音無キルコだった!
そんなキルコは”人並外れた戦闘力”で、様々な事件から街の平和を守り抜く!?
房総の辺境に赴任してきた新米婦警・音無キルコが繰り広げるポリスコメディアクションである。
『新米婦警キルコさん』とは
週刊少年ジャンプ2012年51号から2013年25号まで連載していたポリスコメディアクション漫画。
作者は平方昌宏、単行本は全3巻となっている。
本誌完結後の2013年夏頃からは、”ジャンプLIVE”で続編となる『帰ってきたっ! 新米婦警キルコさん』の連載が開始された。
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こんなストーリー
鱧川警察署・流島分署
房総半島の辺境にある埋め立て地、流島。
ここは、大規模な空港の建設され、新たな外交の要として発展していく、まさに最前線の都市になる・・・予定であった。
しかし、バブル崩壊と共に空港建設は中止、今では、”ゴーストタウン”と化していた。
そんな辺境の地にある警察署が”流島分署”である。
いつしか、この警察署への赴任は、”島流し”とされ、警察内でどうしようもない”はみ出し者”が送られる場所となっていたのだ。
巡査・安錠春樹
流島分署に勤務する巡査・安錠春樹(あんじょう はるき)。
正義感は強いのだが、下心が激しく、同僚の婦警に”セクハラ”をしすぎたことにより、彼もまた、この場所に”島流し”にされていたのだった。
そんなある日、この流島分署に”新米婦警”がやって来ることとなった。
新米婦警が”巨乳”という言葉を聞きつけた春樹は、すぐさま”教育係”に名乗りでて、到着を待ちわびていた。
新米婦警・キルコ
やってくる新米婦警は、「きっと”明るくておしとやかな巨乳”に違いない」とイメージしていた春樹。
しかし、やってきた新米婦警は、確かに”巨乳”ではあったものの、とんでもない人物だった・・・。
彼女の名前は”音無 キルコ”。
なんと、キルコは、特殊部隊「ファントム」に所属していた元傭兵で、”2本のトンファブレイド”を常に持ち歩き、常人離れした身体能力を持っていたのだ!
真面目で正義感は強いのだが、身体能力が高すぎるあまり、犯人を病院送りにしてしまったり、街を破壊したり、毎回トラブルを起こす厄介者であった・・・。
こうして、春樹は、”教育係”を名乗ってしまったばかりに、キルコの”後始末”に追われる大変な日々が始まった。
果たして、春樹は、”トラブルメーカー”のキルコと共に町の平和を守れるのか!?
最後に・・・
以上、『新米婦警キルコさん』のジャンプ漫画神拳であった。
「主人公が暴走して周りに迷惑をかける」というのは、ギャグ漫画によくありがちなのだが、ハチャメチャなことができて、自由度が高い代わりに、やることに非常識なことが多く、読者に不快感を与えやすい。
この『キルコさん』もそういった要素がありながらも、迷惑を掛けられる側の春樹を”セクハラ好き”のどうしようもない人物としたことで、春樹に同情する余地なく、例え迷惑がかかっても「まあ、こうなるよね」と、読者に不快感を与えずらい上手い作りになっていた。
そのためなのか、非常にストレスなく読むことができた。
1話1話も丁寧で好感も持て、キルコも可愛く、個人的には良い作品であったものの、あえなく打ち切りとなってしまい残念。
キルコに続くような面白いキャラクターをもう1人、2人出すことができていれば・・・。