時は一三三三年、鎌倉。
北条高時の息子・時行(ときゆき)は、幕府の跡継ぎとして、毎日を過ごしていた。
しかし、時行は、武士の取り柄を何も持たず、逃げ腰の御曹司として、誰も彼に期待している者はいなかった。
そんなある日、足利高氏によって鎌倉幕府を打倒され、家族も地位も失ってしまうことに・・・。
自らにも迫る命の危機・・・。
そのとき、信濃国の神官・諏訪頼重と名乗る者が現れ、時行の手助けをするのだが・・・!?
『逃げ上手の若君』とは
週刊少年ジャンプ2021年8号から連載している史実スペクタクル漫画。
作者は松井優征。
「暗殺教室」完結以来、実に5年ぶりとなる本誌連載となった。
こんなストーリー
北条時行
一三三三年・鎌倉。
鎌倉幕府の総帥である”北条高時”の息子・北条時行(ほうじょうときゆき)は、平和な街である鎌倉で毎日を過ごしていた。
しかし、幕府の跡取りでもある時行は、稽古が嫌いでよく逃げ出し、武士の取り柄を何も持たない逃げ腰の御曹司であった。
もちろん、そんな時行の対する周りの武士たちの目も厳しく、”名目上の後継者””怠惰で臆病者”と、誰も彼に期待などしていなかった。
しかし、彼は、本人すら気づいていない、”ある才能”に特化した人物であった・・・。
足利高氏
そんな時行の一方で、北条家に仕える足利高氏(あしかがたかうじ)は、武勇・教養・家柄に人望、すべてを備えた武士の鏡として、幕府でも一目置かれる存在であった。
高氏のような武士がいれば、幕府はこれからも安泰。
それは鎌倉に住む、誰しもが思っていたことだろう。
信濃国の神官・諏訪頼重
ある日、いつもながら稽古をサボっている時行の前に、信濃国の神官・諏訪頼重(すわよりしげ)という男が現れる。
なんでも頼重は、神力があり、鎌倉を敵から守護する祈祷を行うため、この地へとやってきたそうだ。
しかし、その胡散臭い言葉の数々に、時行は頼重に対して、警戒心を抱くのであった・・・!
高氏の謀反
平和な日々が続くと思われた鎌倉。
しかし、その平和な日々は突如として終わりを告げる・・。
なんと、皆の憧れの的でもあった、高氏が謀反を起こしたのだ。
そして、わずか二十四日で、時行が継ぐべき鎌倉幕府を滅亡させてしまうのだった。
諏訪頼重の目的とは・・!?
父である北条高時、家来たちは次々と命を落とし、いよいよ時行自身にも命の危機が迫っていた。
しかし、そのとき、時行のもとにまたして”諏訪頼重”が現れる。
彼は言う「こうなる可能性は見えていた」「高時から貴方様を逃がすように命じられた」と。
そして、時行が持つ、”ある才能”を目覚めさせると、時行に高氏のもとから逃げ、天下を取り戻すために、”力をつけること”を提案するのであった・・・!
果たして、時行の持つ”ある才能”とは・・!?
そして頼重の”真の目的”とは何なのか・・!?
時行は、地の果てまで逃げ延び、高氏に復讐を遂げられるか!!
こうして、鎌倉と室町の歴史の狭間で、誰にも物語られたことのない、”逃げる英雄譚”が始まったのである。
最後に・・・
以上、『逃げ上手の若君』のストーリー紹介であった。
「暗殺教室」連載終了から5年の時を経ての新連載となった今作。
1話目の時点では、主人公・時行は「黒子のバスケ」の黒子に似た印象。
武力を好まないような書き方であったので、時行はどのように高氏と対峙していくのか。
非常に興味深い。
現時点では、時行があまり目立っていくタイプではないと思うのでおそらく、今後出てくるキャラクターたちでバトル部分は盛り上げていくのだろう。
そのため、時行の周りのキャラクターたちによって、人気が左右されそう。
また、史実であるようなので、おそらくこの後、どのような展開になっていくのか大筋のオチが調べたらわかってしまいそうだ。
そのため、1話を読み終え、この作品に興味が沸いた人はあまり調べずに、連載を追っていくほうがいいだろう。