出雲風子(いずも ふうこ)は、”触れたり、触れられた相手を不幸にする”という不思議な力を持っていた。
この力のせいで、”周りを不幸にしてしまう”!
そんな自責の念にかられ、自殺を考えていた風子の前に、一人の男が現れた・・!
その男は、”死にたくても死ねない”という不死(アンデッド)の力をもつ男!?
”不幸をもたらす風子ならば、自分が殺せるのではないか”と考えたアンデッド男は、それから風子と行動を共にするのだが・・・。
『アンデッドアンラック』とは
週刊少年ジャンプ2020年8号から連載しているアンデットバトル漫画。
作者は戸塚 慶文。
単行本は既刊5巻。
2013年には『宇宙観光シーアーク』で、JUMPトレジャー新人漫画賞の準入選に輝き、週刊少年ジャンプ2019年9号に『アンデットアンラック』の読み切り版が掲載された。
こんなストーリー
不思議な力を持つ少女・出雲風子
出雲風子は10歳の頃から、不思議な力を持っていた。
それは”触れられたり、触れた相手が不幸になる”というもの。
訪れる不幸の大きさは風子に接する面積の大きさによって変わり、小さな怪我で終わる場合もあれば、事故に巻き込まれ大怪我をしてしまう場合さえあった。
”周りを不幸にしてしまう力”を持った風子は、自責の念にかられ、ある日、ついに自殺を決意することに・・・。
不死のアンデッド男
そんな風子の前に一人の男が現れた。
その謎の男もまた、”不思議な力”を持っていたのだ・・・!
それは、どんなことが起きても死ねない不死(アンデッド)の力。
そして、その男もまた風子同様に、そんな自分へ嫌気が差していたのであった・・。
風子の”人を不幸にする力”に目をつけたアンデッド男は、「その力を利用すれば自分が死ねるのではないか!?」と考え、風子と行動を共にすることに。
最初こそ、邪険にしていた風子であったが、ぶっきらぼうな中にもどこか優しさを感じる”アンデッド男”に徐々に心を惹かれていく・・・。
”否定者”を探す謎の組織
風子は言わば、”運”を否定する者。
アンデッド男は、”死”を否定する者・・・。
世の中に存在するといわれる、そんな”否定者”を探す”謎の組織”が二人の前に現れた。
彼らは、”否定者”たちの力を高く評価する一方、”否定者”たちを管理しようとしていたのだ。
そして、彼らもまた、”否定者”であった・・・!
否定者でありながら、否定者を追う謎の組織とは一体!?
”不死の男”と風子の運命は!?
これは、そんな”不死の男”と”不幸な女”が、最高の死を見つける物語である・・・!!
最後に・・・
以上、「アンデッドアンラック」のジャンプ漫画神拳あった。
全編を通し、主人公がほぼ全裸でモザイクが入っているという斬新な漫画。
一見して、よくある能力バトル漫画かと思いきや、”不死の男”アンディの再生能力や風子の触れた相手を不幸にする能力でピンチを脱していくところは、工夫がされていて面白い。
ストーリー部分は、かなりハイテンポで進んでいく印象。
そのうえで、伏線が色々と散りばめられているので、どういうことか考えて読み進めていくのも良いだろう。
ただし、その作風のせいなのか2021年2月現在、ジャンプ本誌でのアンケート結果は振るわないようで、このままでは厳しい状況か。
爆発力のある作品だと思うので、何か大爆発するようなキッカケがあればいいのだが・・・。