ジャンプ漫画の実写映画化が増えたなあ。
やっぱり話題性があるから、ライト層を映画館に呼べるっていう点では強いわよね。
毎回、”爆死”しているイメージがあるけど・・一体どのくらい興行収入があるんだろう。
さて、そんな疑問に答えるべく、今回は、『週刊少年ジャンプ実写映画化興行収入ランキングベスト10』を発表。
海外になってくるとスケールが違ってくるものもあるため、今回は国内限定でのランキングとなっております。
10位 『デスノート(前編)』
公開日 | 2006年 |
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興行収入 | 28.5億円 |
3000万部以上を売り上げた大人気コミックを、前・後編の2作構成で映画化。
その前編が9位に。
デスノートのルールを最大限に生かし、罪人を裁くキラ、そのキラを推理で追うLと、原作同様、映画でも2人の天才による、手に汗握る頭脳戦が繰り広げられた。
ストーリーは、原作と同様に展開されていく。
しかし、オリジナルの設定も追加されており、原作ファンも楽しめる他、物語も丁寧に進んで行くため、原作未読者も楽しめる映画に仕上がり、老若男女から大人気となった。
キラ役の藤原竜也、L 役の松山ケンイチの熱演も話題に。
9位 『るろうに剣心』
公開日 | 2012年 |
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興行収入 | 30.1億円 |
シリーズ累計6000万部を記録した和月伸宏の「るろうに剣心ー明治剣客浪漫譚ー」が原作。
主人公・緋村剣心は普段は頼りなく、物腰が低いが、いざ刀を抜くと、かつて“人斬り抜刀斎”として多くの人を殺めてきた一面が垣間見える、というキャラクター。
そんな二つの顔をもつ、難しい剣心の役を演じたのは、大人気俳優の佐藤健。
難しい役と同時に激しい剣劇アクションもこなし、原作以上の迫力を見せ、映画は30億円を超える興行収入を記録して、大ヒットとなった。
8位 『L change the WorLd』
公開日 | 2008年 |
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興行収入 | 31億円 |
Lが主人公の「デスノート」のスピンオフ映画。
タイのとある村で新種のウイルスによるバイオテロ事件が発生し、その事件の全貌をLが解明していく、というストーリー。
「リング」の中田秀夫監督を起用することで、物語にホラー色やアクションが盛り込まれ、今までのデスノートシリーズとは違った作品となっている。
子供を連れて走り回るLの姿など、今までなかったLの人間味を感じられる部分にも注目。
7位 『銀魂2 掟は破るためにこそある』
公開日 | 2018年 |
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興行収入 | 35億円 |
空知英秋による人気コミックを小栗旬主演&福田雄一監督のタッグで実写映画化し、2017年の邦画実写でナンバーワンの大ヒットを記録した「銀魂」の続編。
原作の「真選組動乱篇」と「将軍接待篇」を融合させたストーリーが展開される。
”笑い”が重視されていた前作に比べ、今作はシリアスな部分も組み込まれ、作品としてバランスの取れた完成度となっていた。
そのため、前作のヒットからのさらなる広がりも期待されていたが、ファン層が限られる作品だったのか、期待を超える売り上げとはならなかったようだ。
6位 『暗殺教室-卒業編-』
公開日 | 2016年 |
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興行収入 | 35.2億円 |
松井優征の人気コミック「暗殺教室」の映画化第二弾。
本作では、とある理由から政府から命を狙われることとなった“殺せんせー”の過去や、椚ヶ丘中学校にやって来た理由などが明かされていく。
山田涼介、菅田将暉ら人気俳優に加え、殺センセーの声を嵐の二宮和也が演じることで話題となった作品である。
監督は、「海猿」シリーズの羽住英一郎。
生徒たちによる、前作以上の派手なアクションシーンが見物。
果たして、殺センセーはどうなってしまうのか・・・。
5位 『銀魂』
公開日 | 2017年 |
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興行収入 | 37億円 |
空知英秋の人気コミックスを実写映画化。
主人公・坂田銀時を小栗旬、志村新八を菅田将暉、神楽役を橋本環奈が演じ、監督はドラマ「勇者ヨシヒコ」シリーズを手掛ける福田雄一ということで話題となった。
ギャグの元ネタがなかなかマニアックなものが多く、なかなか理解し難い部分もあったものの、キャラクタービジュアルの再現率の高さ、所々のチープさ、銀魂特有のギャグなど、原作さながらの面白さで、大成功を収めた。
また、話が進むにつれて、徐々に熱くなっていく展開もジャンプ漫画らしさが出ている。
4位 『るろうに剣心〜伝説の最期編〜』
公開日 | 2014年 |
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興行収入 | 43.5億円 |
大ヒットを記録した前作『るろうに剣心〜京都大火編〜』の後編。
本作では、原作ファンの間で最も人気の高い「京都編」をベースに、日本制圧を目論む新たな敵が待ち受ける京都が舞台となっている。
ストーリーを詰め込みすぎてしまい、全体的に早足になってしまったのが残念だが、やはり、このシリーズの売りである迫力のある殺陣シーンは素晴らしくて、思わず見惚れてしまうほどだ。
3位 『デスノート the Last name』
公開日 | 2006年 |
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興行収入 | 52億円 |
「デスノート」を巡る、ライトとLの激しい頭脳戦の完結編。
監督は前作に引き続き、金子修介が担当。
前編に引き続いてのメインキャストに加え、本作でいよいよ「デスノート」の力を発揮するミサミサこと、弥海砂役・戸田恵梨香の登場により、物語はいよいよ佳境に。
原作の面白さを巧みにアレンジし、後編は前編以上の緊張感と面白さとなっている。
“the Last name”とタイトルにあるように、果たしてノートに最後に名前を書かれるのは誰なのか・・・。
原作とは一味違う、映画版ならではのクライマックスは必見である。
2位 『るろうに剣心〜京都大火編〜』
公開日 | 2014年 |
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興行収入 | 52.2億円 |
原作でも人気のエピソード「京都編」をベースに前後編で実写映画化した前編。
日本制圧をたくらむ、最大のライバル・志々雄の野心を阻止すべく京都へと向かう、剣心の活躍を描いている。
キャラクターの高い再現度、人間のリミッターを超えたようなスピード剣劇アクションは、やはり今回も注目だろう。
さらに、本作では剣心の後継者であるにもかかわらず、最大のライバルとなった志々雄真実役・藤原竜也の不気味な演技がとても魅力的であった。
1位 『ROOKIES-卒業-』
公開日 | 2009年 |
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興行収入 | 85.5億円 |
森田まさのりのコミックを原作に、大人気ドラマとなった「ROOKIES」の劇場版。
監督はドラマ版の演出も手がけた平川雄一朗がつとめ、ジャンプの実写化映画で一番の興行収入となった。
野球部の不良たちと熱血教師が甲子園出場へ向けて奮闘する姿を描いた物語の完結編。
3年生となった野球部メンバーが監督・川藤とともに甲子園予選を戦い、強敵に挑んでいく本作では、迫力のある試合シーンの他にも、地上波ドラマと同様、熱く、ときに涙を誘う展開が繰り広げられている。
最後に・・・
以上、『週刊少年ジャンプ実写映画化興行収入ランキングベスト10』であった。
”人気漫画の実写映画化”と発表されるだけで拒否反応があるものの、やはり話題性があるのか、中には驚異的な興行収入を得ている実写映画もあるのは驚きだ。
その一方、原作は大人気とはいえ、「BLEACH」が5億円、「ジョジョの奇妙な冒険」が9億円と、近年、ジャンプ漫画の実写化は苦戦が続いているのも事実・・・。
果たして、次に実写映画化される漫画は何になるのか・・・。