火神大我が入学先の誠凛高校バスケ部で出会ったのは、”黒子テツヤ”という超地味な少年。
存在感も無さ過ぎる黒子に幻滅する火神だったが、黒子は「キセキの世代」と言われた伝説の最強チームのメンバーだった・・・!
あるとき、ついに黒子の”本当の力”が発揮され、驚愕する一同。
果たして、黒子の本当の力とは一体・・・。
高校バスケットボールの頂点を目指す少年たちの熱き青春スポーツ漫画である。
『黒子のバスケ』とは
週刊少年ジャンプ2009年2号から2014年40号まで連載していたバスケットボール漫画。
作者は藤巻忠俊、単行本は全30巻となっている。
女性読者を中心に人気となり、2012年からは3期に渡りTVアニメ化。
本誌完結後は、物語の後日談である「黒子のバスケ EXTRA GAME」の連載が「ジャンプNEXT!!」にて連載された。
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こんなストーリー
キセキの世代
部員数は100を超え全中3連覇を誇る超強豪校・帝光中学校バスケットボール部。
その輝かしい歴史の中でも特に「最強」と呼ばれ、無敗を誇った10年に1人の天才が5人同時に所属していた”世代”が存在していた。
その世代は「キセキの世代」と呼ばれ、全国に名を轟かせていたのである。
しかし、「キセキの世代」には奇妙な噂があった。
誰も知らない、試合記録も無い、にもかかわらず、天才5人が一目置いていた選手がもう1人、「幻の6人目」がいたというのだ。
アメリカ帰りの大型新人・火神 大我
創立2年目の誠凛高校バスケットボール部。
「全国制覇」を目標に掲げ、去年は主将も含め全員1年生ながらインターハイ都予選決勝リーグにまで出場していた。
全国制覇をするには、有望な選手の入部が必須・・・。
そんな誠凛高校バスケットボール部に一人の新人がやってきた。
彼の名前は、火神大我。
大我は、アメリカ帰りの大柄な体格、さらには非凡なバスケットボールのセンスを持つ、実力者であったのだ。
キセキの世代・黒子 テツヤ
入部をした実力者は大我だけではなかった。
あの”帝光中学校バスケットボール部”に所属し、「キセキの世代」と呼ばれたメンバーだった黒子テツヤもなんと誠凛高校バスケットボール部に入部したのだ。
しかし、黒子は普段から、眼前の相手にも気付かれないほど極端に影が薄く、無表情で自己主張も控えめ、そして、体も小柄・・と、とてもあの「キセキの世代」のメンバーだとは信じられないほど。
大我は、さっそく黒子の実力を知るため、1on1での勝負を挑むが、黒子は絶望的なほど弱かったのだった・・・。
果たして、黒子は本当に「キセキの世代」のメンバーだったのだろうか?
黒子の隠された”実力”・・・!
そんな黒子に失望した大我であったが、ある日、1年生vs2年生のミニゲームが組まれた。
そして、そこでついに”黒子の隠されていた実力”が発揮されたのであった。
黒子は、身体能力は低く、技術に関してもすべての面で未熟であったが、並外れた観察眼と存在感の薄さを活かし、「視線誘導」によって相手のマークを外し、華麗なスティールとパスワークでチームを得点に導く・・いわばパス回しに特化した”影”で活躍する選手だったのだ。
その姿は、まさに誰もが認める「キセキの世代、幻の6人目」であった。
黒子が確実にパスを回し、大我が確実にシュートを決める・・・。
こうして、”光”の大我、”影”の黒子の即戦力が揃った誠凛高校バスケットボール部は全国制覇に向け、動き出したのである。
しかし、キセキの世代は黒子の以外にあと5人・・・。
しかも、それぞれ全員が違う強豪校へと進学したようだ。
果たして、その5人の天才たちを倒し、日本一に輝けるのだろうか?
黒子と大我の「キセキの世代を倒して日本一」という大きな野望が始まったのであった。
最後に・・・
以上、『黒子のバスケ』のジャンプ漫画神拳であった。
「スラムダンク」以来、ヒット作が出ずにジャンプでは「鬼門」とされていたバスケ漫画であったが、見事に大ヒットとなった。
スラムダンクが正統派バスケ漫画であるならば、こちらは”技術”という個々の能力のようなものがあったりしたので、より少年誌寄りだったと思う。
そういった意味では、上手く差別化ができていたのだろう。
”存在感の薄い主人公”という設定は、さすがに無理があったのか、最初から計画していたのかはわからないが、この設定が徐々に強調されなくなっていき、次第にシュート能力まで身に付けるようになっていくのは、なんだか面白かった。